2020年最高の社会派エンターテインメント「パラサイト」のレビュー

映画レビュー2020年映画

あらすじ

全員が失業中で半地下に住む貧しい家族、キム一家。長男のギウは友人の紹介のおかげで高台に過ごす裕福なパク一家で娘の家庭教師をやることになります。給料の良い仕事を得ることができたギウは妹であるギジョンと作戦を立て、ギジョンも長男の家庭教師をやることになります。その後、父親のキムはパク一家の運転手として、母はパク一家の家政婦としてキム一家は徐々にパク一家へとパラサイト(寄生)していきます。
家族ということを隠し続け、パク一家の家に出入りし、仕事をしていたキム一家。しかしある日、パク一家がキャンプに行くことになります。その日、家族はパク一家の豪邸の中で飲んで食べての贅沢三昧。豪邸の中で普段できない豪遊をします。しかし、その日の夜、ある人がその豪邸を音連れてきてから運命の歯車は狂い始めます。
そこから浮き彫りになっていく衝撃の事実、貧困層と富裕層との差、そこから見えてくる人間の本性、そして明らかになる衝撃の事実。まさに心にパラサイトされるような気持になる、そんな作品です。

素晴らしい映画です!まずはその一言を言いたくなります!
ポン・ジュノ監督の作品はいくつか見ましたが、最高傑作といえる作品だと思います。
予告編でも多くが語られていないので、どんなストーリーなのかとドキドキして鑑賞していましたが、誰もが驚く展開でした。ストーリーは二転三転し、スパイ映画のようなハラハラする展開からホラー映画のように息が止まりそうになるシーンであり、一本の映画のはずが何本分もの満足感を与えてくれる、一瞬も目が離せないそんな映画です。

見てほしいポイント①

緻密に練られた映像美

まず、この映画の映像を注目してみてもらいたいです!この映画の登場人物は貧しい家族キム一家とお金持ちの家族パク一家です。両者の家の立地はまさに対局です。
パク一家の家は高い立地にあり、坂を上って向かいます。太陽の光はさんさんと注ぎ込み、
緑が生い茂り、塀の高い建物が並びます。非常に色がきれいな明るい空間です。
一方、キム一家の家は長い階段を下り、地面より低いいわゆる半地下にあり、家の中は薄暗く光もほとんど入らないような立地。実際、キム一家の母親は外に出たときに太陽の光を眩しそうにさえぎるシーンもありました。
このように言葉にせずとも、光の量、建物の立地、全体の雰囲気と色、映像全体で見ている私たちの心理に富裕と貧困の格差を徐々にしみこませていき、クライマックスの衝撃を2倍、3倍にも増加させてくれます。

見てほしいポイント②

目を引く演技力

次に注目して見てほしいのは役者の方々の演技力です!この映画は絶対に字幕で見てほしい、と人にお勧めしたくなる映画です!声から伝わる臨場感と緊迫感が映画をより楽しませてくれます!
私が個人的に好きなシーンは母親を家政婦として父を運転手として雇ってもらうために、元の家政婦を追い出すシーンです。スパイ映画のように作戦を立て、美しいほどスマートにミッションを実行し、理想の形で目的を果たす、まさに一流のプロの技!
ミッションが成功するのはキム一家の力もあるが、パク一家は富裕層であるため、
人を疑うということを知らない。それを利用するのもパク一家の賢さというか、
欲深さというか・・・。 それを思うと少し恐ろしくともなります。

貧困層のキム一家は富裕層の家族に寄生するために、富裕層のパク一家は世間体を守り、
いい人のふりをするために役の中で演技を続けます。
それが本当に自然、かつ演じている雰囲気があり、違和感と調和が素晴らしくマッチしています!ご覧になる方はぜひ注目してみていただきたい!

社会問題を背景に貧困の視点から見るこの映画は私たちのような先進国に住む人々には
あまり、認識のないものだと思います。
その事実を知らせてくれることと同時に、映画というエンターテインメント性を両方、
抱きかかえているこの映画は日本人には特に見てほしい映画です!
まだの方はぜひ劇場でご覧ください!