「ヨッシークラフトワールド」クリア後レビュー!ゲーム性から良い点、悪い点まで

Switchヨッシークラフトワールド

私がヨッシーのアクションゲームを遊ぶのは、スーパーファミコンから発売された「ヨッシーアイランド」以来でした。

ヨッシーのゲームと言えば、独特のグラフィックで表現されるほのぼのとしたキャラクターやフィールドが特徴的ですよね。

今作のテーマは「クラフト」ということで、ゲーム内に描かれるあらゆる物が、段ボールやテープ、お菓子の箱など、身近にある様々な物で「工作」されたような見た目になっています。

そんな世界観がゲーム性にどんな影響を与えているのか、そのあたりも含めてレビューしていきたいと思います!

「ヨッシークラフトワールド」の世界

クラフトの世界を舞台に大冒険!

ゲームを始めると、そこはヨッシー達が暮らしている平和な島。

もうこの時点で、紙、石、テープにビーズと、ハンドメイド感あふれるジオラマが広がっております。

その中で動き回るヨッシー達は、あくまで工作ではなく「生き物」っぽく振る舞うのですが、フェルトっぽいテクスチャで描かれているので違和感なく馴染んでいます。追いかけっこなんかして、超平和。

そんな平和を脅かすのは、いつものこの二人。

カメックとベビィクッパ! おっと、今回はラスボスがいきなり登場ですか?

今作ではヨッシーと敵サイド二人のやりとりが何度もムービーで流れるのですが、その「ジオラマ上で撮影されたプチプチアニメ」感がすごいです。

ムービーは後から何度でも見返せるので、ここは力を入れているポイントなのでしょう。

散らばったビーズをさがす旅へ

ベビィクッパ達によって、島の大切な宝物「ねがいかなえ太陽」に納められたビーズが散り散りになってしまいます。

それらを探し出し、ねがいかなえ太陽を元の姿に戻すのがこの物語の大きな目的ですね。

さて、このゲームでは操作するヨッシーの色を選べます。ステージ毎の交代ではないんです、選んだらずっとそのヨッシーの色です。メニュー画面でいつでも変更できますけどね。

どのヨッシーを選んでも、性能の差は全くありません。見た目の好みだけで選んでOK。

ただ、この「見た目」がある意味で大事になってきます。人によるかも知れませんが……。一体どういうことなのか、下で解説しますね。

工作の世界でヨッシーアクション

食べて、タマゴにして、投げつける!

ヨッシーのメインとなるアクション、タマゴ投げ。

向かってくる敵を飲み込むとヨッシーがタマゴを産み、それを投げつけることで敵を倒したり、仕掛けを解いていくことでフィールドを進んでいきます。

このおなじみのタマゴ投げ、スティックで自由に狙いを付けられるのですが、本作ではちょっと変わった仕様があります。

なんと、フィールドの背景に向かって投げつけられる!

タマゴを当てることで何かしらの反応がある場合は、そこへ狙いを付けたときに黄色く囲まれるようになっています。狙いを奥へ・手前へといった切り替えは不要で、カーソルを合わせて投げるだけでタマゴが背景へ向かっていきます。

コインを持った敵が手の届かない背景にいたり、ハテナ雲やフラワーが背景に紛れていたり……フィールドでそんな箇所を探しながら、タマゴをぶつける!

手前へ奥へ、仕掛けがいっぱい

奥や手前にも進むことができるので、それを活かした「工作っぽい仕掛け」もあふれています。

奥の立て看板をタマゴで打つと道が現れたり、手前の草の裏に仕掛けが隠されていたりと、立体的な謎解き要素がちりばめられています。

ゲームに慣れている人であれば割と簡単に気付けるかも知れませんが、もしかすると詰みやすいポイントになるかも。

とはいえ、敵は一度倒せば基本的には復活しないので、落ち着いて探せば大丈夫。ヒップドロップやふんばりジャンプといったヨッシーおなじみのアクションも健在ですので、いろいろと試して進んで行きましょう。

クラフトワールドをくまなく楽しむ

収集要素がてんこ盛り

このゲーム、やりこみ要素がものすごく多いです。サクッと紹介しますね。

スペシャルフラワー、コイン100枚、体力、赤コイン

・スペシャルフラワーを全部獲得

・ゴールまでにコインを100枚獲得

・体力満タンでゴールする

・隠された赤コインを20枚全部獲得

これらは全てのステージでノルマとして設定されています。はじめからパーフェクトを狙うのはなかなか骨が折れるので、ある程度で見切りを付けて後から攻略していくのも手。

ただし、スペシャルフラワーはエリアの開放条件としていくつか集める必要があるので、積極的に探さなくてはなりません。がんばりましょう。

きせかえ工作をコンプリート

ワールドマップの至る所に「ガチャガチャ」が設置されております。

フィールドで集めたコインをコイツに突っ込むと、ガチャが引ける!

……このガチャは被りは一切無く、一定のコイン数で必ずコンプリートできるので、ご安心を。

このガチャガチャで何が手に入るかと言いますと、なんとヨッシーに着せる装備品が手に入るのです! その名も「おきがえ工作」。

おきがえ……おきがえ? どちらかというと「かぶりもの」に近い気がします(笑)。

工作と名の付くとおりいずれも手作りの工作品たち。ヨッシーが入り込んで、その姿で冒険をすることができちゃいます。

お気に入りの工作を登録することもできるので、好きな工作に好きな色のヨッシーを組み合わせて、自分だけのヨッシーでフィールドを駆け抜けろ! という楽しみ方もできるのです。

おきがえ工作は見た目だけではなく、敵からのダメージを防ぐ役割も持っています。工作のレア度によって受けられるダメージ数が変わってくるので、激レア工作を装備してガンガンステージを進んでいきましょう。ダメージを受けすぎるとそのステージでは復活しませんが、ステージを出るとまた装備できるのでご安心を。

ステージの「ウラ」でコポチ探し

シリーズおなじみの「ポチ」も登場します。更に本作では「コポチ」というポチの子供(?)もフィールドに登場。

ステージを一回クリアすると、そのステージを裏側の視点から逆走する「ウラ」ステージが発生します。

ウラステージには3匹のコポチが隠れているので、それらを探し出しつつゴールからスタートへ戻ってくるのが「ウラ」共通の目標。

ウラステージはコポチを3匹連れた状態でのクリアタイム目標も設定されており、スピードランの要素を含んでいます。一つのステージで2度遊べてしまうわけですね。

クラフトを見つける「さがしもの」

各エリアには「クラフトン」というキャラクターがおり、エリアを一通りクリアすると「さがしもの」を要求するようになります。

「さがしもの」はもっぱらフィールドに設置された工作品で、これらを探すために何度もステージを行き来することになります。

上記の画像は簡単な例ですが、中には背景の奥の、更に奥の方にピントがぼやけた状態で設置されていることもあるので、よく目をこらさないと見つけられなかったりします。種類も相当あるので、気が向いたときにのんびりフィールドを眺めながら探すのが吉。

これらの収集要素は、コースリストや図鑑に全部記録されていきます。目指せコンプリート!!! ……た、大変そう……。

クリア後要素も充実

ストーリーをクリアした後は、追加ステージの他に、「さがしもの」の要素が更に増えます。詳しくはこの記事では述べませんが、正直「まだ探すの!?」って思いました。

幸い、このゲームではステージ間、エリア間のジャンプが簡単にできるので、やりやすそうなステージからこつこつコンプリートを目指していけます。道は長い。

クリアまでプレイして良かった点、不満な点

ある種の郷愁をかき立てる

ありとあらゆる物が工作品でできているこのゲーム。プレイしていて独特の感情に至った瞬間がありました。

なんと言っても、登場するフィールドや設置物の全てが「その気になれば現実で工作して再現できそう」な肌触りを持っているんですよね。宙に浮かぶ雲は段ボール製で、上からワイヤーで吊されていたり。ギミックのつなぎ目はテープやピンでつなぎ止められていたり。

精細なCGを用いられているから……というだけでは説明しきれないこの現実感は、幼い頃、手作りのおもちゃに想像を重ねて楽しんだ「空想遊び」を思い起こさせているんだ、とプレイしていて気付きました。

なんでもないような折り紙の箱、飲み物の容器で作った城、そこに想像のキャラクターを重ね合わせて、走り回させたり、ぴょんぴょん飛び跳ね回せたり……。

そんな懐かしい空想遊びが、このゲームでは「ヨッシー」達がキャラクターとして、目に見える形で展開しているのです。上の画像のステージを遊んでいるときにふとそんな情景が浮かび、なんとも言えない感覚を得ました。

偉そうに語ってしましましたが、このゲームは「雰囲気ゲー」のある種の到達点、とも言えるのかも知れません。本作を評する上では見過ごせない要素だと思います。

やり直しが面倒

と、芸術的に褒め称えた上で不満を弄するのもアレなんですが……遊んでいて多少ストレスを感じてしまった点もあるので書かせて下さい。

やりこみのためにはフラワーや赤コインを手に入れる必要があります。その中には、取り逃してしまうとそのステージを最初からやり直さない限り入手不可となるアイテムがいくつも出てきます。

後半になるにつれアクションの難易度も上がり、一発で手に入れるのが難しくなるのは分かるんですが、やり直す度に何度もステージのスタート地点へ戻されるのがどうにもイライラしてしまいました。中間ポイントがいくつもあるのでそこからでも良かったのに。ミスすれば良いのでしょうが、このゲームは落下しても体力が減るだけなので、特におきがえ工作を装備してるとミスするのも時間かかるんですよ……。作業感が強くなってしまい、マイナス要素に感じました。

まとめ

見た目の雰囲気通り、アクションゲームの難易度としてはかなり低めとなっている本作。救済措置として「パタパタヨッシー」という簡単なモードも用意されていますし(パタパタする様が可愛いので一度触ってみるのをオススメします)、二人プレイも可能ですしね。クリア自体は一日もあれば容易かと思います。

しかし、アクションゲームの体験としてはごくごく一般的であるにもかかわらず、クラフトワールドが作り出す独特の感触によって、ビデオゲームをやり慣れている人にとってもひと味違った体験ができるはず。

ヨッシーのゲームだからといって甘く見ている方にこそ、ぜひ遊んでいただきたいと思います。難易度だけでは測れないゲームの奥深さに、きっと感銘を受けることでしょう。