【ディビジョン2】ベータテスト評価レビュー!前作の面白さはそのままに、ダークゾーンなどは遊びやすく改善

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初代Divisionの悲劇

初代Divisionはその前評判の高さと、ゲーム販売直後の落差が激しいゲームでした。フランスの大手ゲーム会社「UBISoft」が前予告なしに、E3(ゲームショウ)で発表された新規タイトル、しかもニューヨークという実際の街を舞台にしたTPSRPGということで、当時は否応がなしに注目が高まっていたことをよく覚えています。

また、ウイルスによって崩壊した現実世界という独特の世界観や、海外のYoutuberと提携しDivisionの短編動画を複数撮影するなど、宣伝方法も上手く、発売までの期待が高まり

続けていたというのも事実です。

しかし、その雰囲気も発売後は一転します。発売初日に人が集中した結果、チュートリアルを行うための端末へ順番待ちが生じ、まともにゲームを進められないという前代未聞の事態が発生しました。

サーバーへのアクセスが集中した結果、ゲームが全く遊べないということであれば、他のゲームでもよくある話かもしれません。しかし、サーバーは人の集中に耐えることができたのもかかわらず、ゲームの作りが悪い為に先に進めないというのはユーザーの怒りをただ遊べない以上に煽ったことのも事実です。

また、メインコンテンツとして紹介されていたPvEが短く、クリアしてもレベルギャップ上限までは遠く及ばないこともすぐにわかりました。おまけであるはずのダークゾーン(PvP)を遊ばないと、とても定価で買って満足できるとは思えないコンテンツの少なさで、PvEに期待して購入したユーザ(筆者含む)には不満が残る内容でした。

その他、RPGとはいえ人間に銃弾を10発以上打ち込んでも死なないという不自然さや、度々訪れることになる作戦本部の出入り口に、なぜか走れない区間が存在しており出入りがめんどくさいといった、「細かな欠点」が数多くありました。

とはいえ、銃撃戦+スキルを駆使したTPSとしての完成度は高い、といった評価ができる点があるのも事実です。

ここまでが筆者が体験した、ゲーム発売直後からDLC1提供前までのDivisionの率直な感想です。欠点も良い点もあるゲーム、それが初代Divisionと言えるでしょう。そのため、Division2が発売すると聞いて、購入するべきかどうか物凄く迷っていました。

前作の失敗は生かされているか?

そんな中、3月1日から5日にかけてDivision2のオープンベータテストが行われるときき、購入前の判断材料とするべく遊んでみました。ということで、この記事では初代Divisionと比較をしつつ、Divison2のファースト・インプレッションを行います。

なお、筆者はDivison2をPC版で遊んでいるため、この記事の内容はPC版が基準である点をご了承ください。

TPS + RPG = Divisionシリーズ

ファースト・インプレッションの前に、Divisionシリーズを知らない人向けにどんなゲームかを紹介します。

DivisionはTPSRPGであることは紹介した通りです。プレイヤーのレベルによって、登場する敵の強さが変わり、またその敵からドロップする武器の強さが変わること、敵に弾丸を命中させると与えたダメージが表示されること、スキル等あることから、かなりRPGよりであることが特徴の一つです。

登場する銃器・防具はすべて実在するモノであり、それらを強化するアタッチメントも登場します。また、ドロップする武器・防具の性能がランダムなため、ハクスラ要素もあるといえるでしょう。

ここからは、DivisionシリーズはTPSとRPGを足したゲームであることを知ってもらった上で、以下のファースト・インプレッションを読んでいただければ幸いです。

Division2ファースト・インプレッション:変わらないTPSとしての面白さ

Division2の舞台は、人工ウイルス「DC-62」によって崩壊したアメリカの首都「ワシントンD.C」です。ゲーム開始直後、旧ホワイトハウス・現作戦本部から敵の襲撃を受けているとの連絡を受け、プレイヤーが駆けつけるところから始まります。

ここからホワイトハウスに到着するまでが、戦闘のチュートリアルとなっています。ご存知の方も多いと思いますが、DivisionシリーズはTPSの中でもカバーアクションと呼ばれるジャンルで、物陰(カバー)に隠れて敵と撃ち合うのが基本です。

ここで、多くの前作プレイヤーが、Divisionから引き継がれたTPSの基礎が引き継がれていること、敵のAI・モーションの強化がされていることに気がつくと思います。TPSとしての良さが、そのまま残っていることを確認できました。

スキルは調整の余地あり

チュートリアル終了後、戦闘をサポートするスキルを装備することができるようになります。今回のオープンベータテストで体験できたのは、前作にもあった「タレット」・「追尾マイン」、そして今作から追加された「爆撃ドローン」・「ケミランチャー」です。

ここで気になったのは、スキルの使いやすさに差があるという点です。「タレット」は設置するだけで敵を自動的に攻撃し、「追尾マイン」は敵に向かって投げるだけで効果を発揮する手榴弾のように使えるため、いかなる状況でも効果を発揮しやすいという特徴があります。

それに対して、「爆撃ドローン」は、爆撃する区間の指定をする必要がある、「ケミランチャー」は弾薬を敵に正確に打ち込む必要がある、といった乱戦時には使いづらい点が目立ちます。

とはいえ、一人で2つのスキルを装備できるためそこまで困ることはありませんでした。筆者はソロプレイでしたが、何人かでチームを組んで遊べばスキル選択の幅も広がるため、明確な欠点とはならないと思います。

前作の細かな欠点に対応

プレイ中、前作で気になった細かな欠点に対応しているのがわかりました。例えば、前作で作戦本部への出入りが大変という点は、なぜか走れない区間を削除する、出入り口を複数用意する、といった方法で解消してくれています。

敵の不自然な硬さも、アーマーの部位ごとに破壊できるためあまり気になりませんでした。その他、前作ではランダムで入手するしかなかった銃器のアタッチメントもレベルアップ報酬で得られるポイントで、個数制限なしに開放できるようになりました。

前作の欠点にことごとく対応しており、開発側の本気度が伝わってきます。プレイヤー側としては、喜ばしいことです。

親切になったダークゾーン

また、前作の不満点の一つPvPモード、「ダークゾーン」もある程度改良してありました。前作のダークゾーンは、どのような場所で何をするかといった説明がなく、その結果新参者が古参に一方的に狩られるのをよく見ました。

しかし、今作ではダークゾーン初回プレイ時にストーリーベースのチュートリアルが用意してあります。ダークゾーンで何をすればいいかの解説だけでなく、なぜダークゾーンと呼ばれる場所があるのか、そこで何があったのかを知ることが出来ます。

プレイ内容は、プレイヤー間でダークゾーンに配置してあるレアアイテムを奪い合うという、前作と代わり映えの無い内容であるものの、チュートリアルができたことによって、新参者と古参とのギャップを少なくしたいという、開発側の思いが伝わってきます。

また、チュートリアルによって世界観をより理解できるため、前作ではダークゾーンを忌避していたプレイヤーもチュートリアルだけは、遊んでみるのも良いと思います。ダークゾーンを遊ぶにせよ、遊ばないにせよ、前作より改善してある点の1つといえます。

「緑」で統一されたリアリティある世界観と設定

Division2では、ウイルスで崩壊したワシントンD.Cを舞台としています。コンクリートで出来た建物に蔓が巻き付き、舗装されていたはずの地面には草が生い茂っており、その中を鹿が走り回っている様子を至ることで見ることができます。

現実問題として、すぐにDivison2のように崩壊した街が緑に包まれるかといえば、疑問があるものの、リアリティあふれる風景を見せてくれます。特に日本人にもおなじみのホワイトハウスやワシントン記念館がボロボロになっているのを見れば、その崩壊の酷さがすぐに理解できるでしょう。

また、ワシントンD.C崩壊の原因となったウイルス「DC-62」は、Echoと呼ばれる過去の出来事を再生する装置からわかるように、どうやら緑の粉末状らしく、自然の美しい「緑」にたいして、恐ろしい人工の「緑」といった対比で描かれています。

気になるウイルスの正体

ところで、前作のウイルスは黄色の粉末として描かれており、その正体は天然痘にインフルエンザを組み込んで、感染率を増幅させた人工ウイルスでした。今作のウイルスの正体は、前作と同じものなのか、発展させたものなのか、はたまた全く異なるウイルスなのか、オープンベータテストで体験できる範囲ではわかりませんが、製品版では判明することだと思います。

このような、リアリティあふれる世界観・設定がDivisionシリーズの魅力の一つであり、この点も引き継がれているのは安心です。

PC版は最適化不足?

ここまでベタ褒め気味の内容でしたが、Division2で気になる点が無いわけではありません。それは、プレイ中突然HDDの負荷が高まり、ほぼ紙芝居レベルまでカクつくという現象が発生するという点です。

これがいつでもどこでも発生するのが問題です。ただの移動中ならまだしも、戦闘中でも発生するため、動けるようになったと思ったら死んでいた、といった笑えない状況が度々置きました。

また、建物内に透明な壁が発生し、クエストの進行ができなくなるといったことも何回か置きました。オープンベータテスト段階とはいえ、バグが発生することが多く、最適化不足が目立つ結果となっています。

Division2ファースト・インプレッション総評:良い点をそのままに、欠点を修正

前作が細かい欠点が目立っていたことを考えると、ゲームシステムの完成度は間違いなく上がっています。その上、前作の良い点であるTPSとしての面白さはそのままです。

PC版の最適化不足という欠点はあるものの、パッチで修正可能と判断できます。ゲームとしての面白さは、前作より間違いなく上がっているでしょう。オープンベータテストの段階では、Division2製品版への期待は非常に高まった、という結論で間違いないです。